漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

【朝日新聞・耕論】「2000万円不足」の衝撃 (1)

部屋の整理をしていたら、新聞の切り抜き記事が出てきました。 老後資金2,000万円問題が話題になったときの記事で、どこかに書き留めておきたかったんです。 とりあえず、3人の意見を引いておきましょう。 【朝日新聞・耕論】「2000万円不足」の衝撃 坂口力…

「願はくは 花の下にて 春死なむ」(西行法師、紗倉まな)

紗倉まなさんの『春、死なん』。 元ネタは西行法師の「願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」です。この西行法師の歌、今年は、多くの日本人にどう響いたのでしょうか。 あと、朝日新聞に対する苦言をいくつか

【朝日新聞・経済気象台】売り上げ蒸発を即救済せよ (4/15)

目新しいことは書かれてませんが、「売り上げ蒸発」という言葉がキャッチーだったので引いておきます。 【朝日新聞・経済気象台】売り上げ蒸発を即救済せよ (2020年4月15日) 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急経済対策が7日に閣議決定され、見せ…

【朝日新聞・経済気象台】入試問題と著作権 (4/10)

入試問題の著作権問題……懐かしいテーマです。 わたしも一時、この問題に頭を悩ませた時期がありました。 といっても、わたしは予備校で予想問題を作る側でしたが。 【朝日新聞・経済気象台】入試問題と著作権 (2020年4月10日) 今年もいくつかの大学で自分…

米国相続税、民主党候補戦に寄せて

相続税の課税は、「遺産税方式」と「遺産取得税方式」に分かれます。日本は、この両者の折衷案ともいえる方式を採用しています。 アメリカの現状は……これなかなか香ばしいですね (経済気象台)民主党大統領候補と税制 (2020年4月1日) 米民主党の大統領候…

襤褸(ぼろ)に包まれてはいても、徳はやはり徳である。

また、おもしろいところを引いてきますね、鷲田先生。 この「襤褸」って読めますか? わたしがこの熟語を知ったのは芥川龍之介だったと思います。 えーと、『羅生門』? 襤褸(ぼろ)に包まれてはいても、徳はやはり徳である。 (デイヴィッド・ヒューム) …

一生に一度は、すべてを根こそぎくつがえし、最初の土台から新たにはじめなくてはならない(デカルト)

「哲学書を読みたいんだけど、1冊読むなら何がいい?」 と聞かれたら、わたしは迷わずデカルトを薦めます。具体的には、『方法叙説』か『省察』かなあ。あ、モンテーニュとか、マルクス・アウレリウスの『自省録』もいいかも。 一生に一度は、すべてを根こ…

根本的な新しさはひとつしかない。(ベンヤミン)

備忘です。 鷲田先生はたまにこういうドキッとするのをねじ込んでくるから油断できません。 これ、朝日の第一面ですよ。 根本的な新しさはひとつしかない。そしてそれはつねに同じ新しさである。すなわち死。 (ヴァルター・ベンヤミン) 【朝日新聞】鷲田清…

「老後資金2,000万円時代」に寄せて。 (朝日新聞3月6日「投資透視」)

コロナウイルスが猛威を振るっています。 こういうときは、外出して積極的な営業をするよりも、いったん立ち止まって自分の足元を見直すのにいい機会なんです。 その一環として、金銭的なライフプランニング、去年の話題に上った老後資金計画を見直してみる…

大阪市 固定資産税など返還 ルール「違法」認定 推計16億円

これ、ちょっと大変なことですよね。 返還の通知・手続きにかかる現場の方の労力を想像するとゾッとします。 でも、誤解を恐れずに述べるなら、地方税って、結構こういうことあるんです。 大阪市 固定資産税など返還 ルール「違法」認定 推計16億円 (朝日新…

タイトルは No Umbrella でお願いします(井上陽水)

1年に何回か、ずっと陽水ばかり聴きたくなる時期があります。 最近は『氷の世界』と「なぜか上海」「女神」ばかり聴いてました。 氷の世界 アーティスト:井上陽水 出版社/メーカー: ユニバーサルJ 発売日: 2006/10/04 メディア: CD スニーカーダンサー (Rem…

ラ・ロシュフーコー「智は心のだまし討ち」。―朝日新聞、鷲田先生の折々の言葉から。

ラ・ロシュフーコー、派手さはありませんが、いま読むといいですよ。 ニーチェの元ネタでもある思想家です。

徳井さんの税金無申告について。 『税務通信』「所得漏れ・所得隠し・脱税の違い(税務通信 No.3584 「ショウ・ウインドゥ」)」を参考に

専門誌「税務通信」では、「ショウ・ウインドウ」はコラムというか、箸休め的な位置づけ。しかしその分、専門家以外の一般的な読者が知りたい内容だったりします。 今回の記事なんか、その最たるものですよね。

アドルノ、「生き残るチャンス」。(『不協和音』) ―朝日新聞、鷲田先生の折々の言葉から。

これを読んで、わたしはカフカとエリントンのことを思い出しました。 それにしても、新聞の一面でアドルノを読めるなんて考えたこともありません。 鷲田先生、チョイスのセンス抜群です。

「MMTに深い親近感」って? 朝日新聞「経済気象台」

少し昔の記事ですが、MMTについて。 MMT は、いい意味でも悪い意味でも気になっている学説なんです。

ヤフーの「揚げ物税」と大阪市の脱税案件。

税に関して、新聞で少し興味深い記事を見つけたので引いておきます。 今日はまったく異なる内容で2件ありました。 「揚げ物税」で社員の健康増進 ヤフーが社食で実施(朝日新聞 2019年10月8日) ヤフー本社の社員食堂では揚げ物に「税」というマークが付き、…

紙記事と電子記事の違い、朝日新聞の場合。

世界的にみると、日本の租税負担率は低く、その一方で国際など政府の債務残高の対国内総生産比は先進国で最悪の基準。 世界でも強い日本の痛税感「私たちの政府」実感もてず朝日新聞 2019年10月6日 写真・図版「消費税反対」のビラを店頭に張り出す商店=198…

(惜別・朝日新聞)イマニュエル・ウォーラーステイン氏

また、影響力の強い学者が亡くなりました。 (惜別)イマニュエル・ウォーラーステインさん 世界システム論を提唱した米社会学者 I・ウォーラーステインさん。取材に応じるためにニューヨーク支局まで来てくれた=2016年 ■目で見た世界、理論で束ねた 8月31…

「返さなくてよい」奨学金ガイド

こんな本を見つけたので紹介しておきます。 大学進学のための?返さなくてよい"奨学金ガイド 作者: 給付型奨学金研究会 出版社/メーカー: ?産学社 発売日: 2019/03/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 学生時代はわたしも奨学金…

社会と関わるひとつのカタチ。寄附は単なる金銭の移動にあらず。

寄付、ドネーションは奥の深いテーマです。 年功序列、終身雇用に次いで、日本と欧米とで大きく思想が異なる論点だと思います。 短いコラムですが、興味深く読みました。 寄付という社会との接点(朝日新聞 経済気象台 2019年9月4日) 尊敬する先輩の立ち上…

「進化」の系譜学(Genealogy)。佐藤良明、『ラバーソウルの弾み方』

今日は備忘録です。 本棚の整理をしていたら、こんな本が出てきました。 ラバーソウルの弾みかた ビートルズと60年代文化のゆくえ (平凡社ライブラリー) 作者: 佐藤良明 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2004/02/10 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商…

ソフトクリーム大手「日世」、10億円申告漏れ 中国子会社巡り

つい先日、カンブリア宮殿を見たばかりでした。 でもこの放映、2018年の9/6ということはほぼ1年前。 この年齢になると、月日が立つのが早いんです。 日世、10億円申告漏れ ソフトクリーム大手 国税局が追徴 朝日新聞 2019年8月6日 大阪国税局が入る合同庁舎…

TASCHEN(タッシェン)のハガキを出すときはご注意! ハガキにはサイズの決まりがあります。

15.4 cm × 10.7 cm。 これ、何のサイズかわかりますか? 郵便はがきの「最大」サイズです。 ちなみに、「最小」サイズは 14.0 cm × 9.0 cm。 62円で届けるには、このサイズ内でないといけません。 封書の場合、重さによって82円から92円、定形外料金になるの…

【追悼】京アニ放火事件に寄せて

なんと痛ましい事件であることでしょう。 京アニ放火事件について、わたしは多くの人々と同じく、悲しみを表現することしかできません。加害者のことも、被害者のことも、冷静に考えることができません。 『ハルヒ』、『けいおん』はいわずもがな、多くの京…

「親子マネー講座 with ことばキャンプ」(7月28日(日)@ 高槻市立総合市民交流センター)

1週間後の28日(日)開催予定のセミナーです。 佐藤が講師を務めます。 ことばキャンプ高槻教室・京都四条教室(主宰:原 理恵 先生)とのコラボで、セミナーというよりもイベントとして、親子で参加してもらえたらと思っています! 今回のこのイベントに即…

過去最高額の申告漏れ ソフトバンクグループ4,200億円 

「過去最高額」! センセーショナルな見出しです。 …しかし少し冷静になりましょう。これ、納税額ではなく所得金額で、しかも追徴課税もなかったようです。 ソフトバンクグループ4,200億円申告漏れ 過去最高額(朝日新聞 6月19日) ソフトバンクグループ(SB…

【2019(初夏)東京行⑤】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(御茶ノ水・飯田橋)

2019年の東京出張、夏の陣、5回目の記事。 今回で終わりにできるといいのですが。 さて、学士会館での食事を終え、次に会うのが今回の旅で会う最後の友人。 高校からの友人で、かなりの数寄者です。 気の置けない友人である一方で、文化的な方面では気を抜…

【2019(初夏)東京行④】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(神田・御茶ノ水)

東京行、4回目です。 今回は神田と御茶ノ水という文化的な街です。 さて、祖母の家を出て、神田、神保町にやってきました。 目的地は学士会館。 ここのレストランかカフェで、旧友とランチの約束です。 どちらにするかは当日決めることになっていましたが、…

【2019(初夏)東京行③】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(坂戸・若葉)

東京への旅、3回目です。 いやあ、それにしても密度の濃い2日間でした。 翌日の18日は、朝のうちに祖母の家を出て、文化の街、神田、御茶ノ水へ。 最寄り駅までは公営のバスを使う必要があり、出発の時間まで少し時間が会ったので、沿線をぶらぶらと歩きま…

【2019(初夏)東京行②】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(南浦和 ~ 坂戸)

昨日の続きです。 新宿でしこたま友人たちと呑んだ後、南浦和の別の友人が経営する美容室へ。 仕事の話をしながら、手が入っていない夏の庭の雑草のように伸び散らかしたわたしの頭を刈り込んでもらいました。 ヘアスタイルもファッションであり、流行は循環…