漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

2024-01-01から1年間の記事一覧

藤原清登「僕がジュリアードとバークリーで学んだこと:音楽で生きていくための51のルール」

わたしの趣味は音楽で、いまもトランペットを吹いています。 高校の頃は、今よりももっと真面目に音楽のことを考えていました。 そのときから約30年後、ふと、こんな本を目にしたので手に取りました。 僕がジュリアードとバークリーで学んだこと: 音楽で生き…

『街とその不確かな壁』村上春樹

街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 読みました。 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』のリライトだというので恐る恐る手に取りました。というのも、『世界の終わりと~』は、『ねじ巻き鳥クロニクル』と並んで、わたしが村上春…

「料理人」と「料理研究家」の違い。あと、「悟性」をめぐって。 ー『一汁一菜でよいと至るまで』(土井善晴)

音楽の本ばかり読んでいて、少し飽きてきたので、「口直し」に読みました。 一汁一菜でよいと至るまで(新潮新書) 作者:土井善晴 新潮社 Amazon 料理は日常的にこなしています。 決してきちんとしたものではありませんが、まあ、どうにか家族が食べられるも…

『タイタンの妖女』 カート・ヴォネガット・ジュニアの時間/歴史観。

やっと読みました、カート・ヴォネガット・ジュニア。 文庫タイタンの妖女 ノーブランド品 Amazon カート・ヴォネガット・ジュニアは、これも長いこと積読状態だった作家。 何度か、何冊か手を付けるのだけど、そのたびに挫折してしまったのだが、この夏、勢…

『アメーバ経営』(稲森和夫)再読。

ずっと前に読んだ本。 思うところあり、再読した。 アメーバ経営 (日本経済新聞出版) 作者:稲盛和夫 日経BP Amazon 「アメーバ経営」とは、一技術者であった稲盛が、予想以上に大きくなった事業の経営者となったときに試行錯誤によって創り出した経営方法だ…

『六人の噓つきな大学生』 …これって、アレへのオマージュですよね?

家族に勧められたこの本ですが、いや、おもしろかったです。 寝食忘れて(といっても数時間ですが)一気に読んでしまいました。 六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) 作者:浅倉 秋成 KADOKAWA Amazon 映画化するみたいですし、特にわたしがこの本について言葉を…

伊藤計劃2冊。『虐殺器官』と『記録Ⅰ』

これも少し前に読んだ本ですが、ここにまとめておきます。 2冊続けて読んで、すっかりお腹いっぱい。 まず、虐殺器官。 これは、以前にアニメで観たはず、なんですが、よく憶えてません。 最後のルツィアとジョン・ポールのシーンだけは何となく観た気がす…

『ロックの歴史』中山康樹、講談社現代新書、2014年

これも少し前に読んだ本。 ロックの歴史 (講談社現代新書) 作者:中山康樹 講談社 Amazon ふと中山康樹が読みたくなって、積読地帯から引っ張り出した1冊です。 1969年までのイギリス・アメリカロック史、特に両者の交流に重きを置いた本。 これも興味深く読…

『ツイッター哲学 別のしかたで』千葉雅也

この休みに読んだ本ではありませんが、少し前にこんな本を読みました。 社会人になってからは「敬して遠ざけていた」、哲学・思想の本です。 ツイッター哲学 別のしかたで (河出文庫) 作者:千葉雅也 河出書房新社 Amazon 年末年始に、ふとドゥルーズの『シネ…

古書店をめぐる冒険。 ービブリア古書道の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

本を読んでます。 今日は、以前にメルカリでオマケ感覚で何気なく買ったこの本。 ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫) 作者:三上 延 KADOKAWA Amazon 期待通りにおもしろかったです。 読むものが無い時に少しずつ読…

夏の小旅行。青春18きっぷと、「ジョジョ的」地球の歩き方。

青春18きっぷは、学生の頃によくお世話になりました。5回全部を使い切ることはほとんどなかったけど、それでも割安に帰省できました。 ところで、こんな本をご存じですか? 大阪駅から行く青春18きっぷの旅2024 (LMAGA MOOK) 京阪神エルマガジン社 Amazon …

『ピアノトリオ ーモダン・ジャズへの入り口』マイク・モラスキー、岩波新書(2024)

夏休みになりました。 水無瀬野にも、やっと遅ればせながら働き方改革(?)の影響がやってきて、今年は少し長めのお盆休み。 部屋の片づけをして、積ん読状態の本を読みます。 まずは読みかけのこの本から。 ピアノトリオ──モダンジャズへの入り口 (岩波新…

『虚無への供物』中井英夫、講談社文庫、1964年

やっと読んだよ。 新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫) 作者:中井英夫 講談社 Amazon 新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫) 作者:中井英夫 講談社 Amazon 大学時代、ミステリ好きな友人(島田荘司の『占星術殺人事件』を勧めてくれた男だ)からこの本…

『告白』湊かなえ、双葉文庫、2008年

胸糞が悪くなる小説。 途中まで、読むのが辛くて斜め読みしてページを飛ばすところが何か所もありました。 告白 (双葉文庫) 作者:湊かなえ 双葉社 Amazon 後半読み進めていくと、ああ、これはフィクションだ、そうだこれはフィクションなんだった、と安心し…

『神道はなぜ教えがないのか』、島田裕巳、ベスト新書(KKベストセラーズ)、2013年

前から気になっていた本。 岡田斗司夫氏の YouTube で取り上げられていて、強く後押しされたので読みました。 神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書 395) 作者:島田 裕巳 ベストセラーズ Amazon これ、おもしろかったですよ。 個人的には、日本の神道とギリ…

『応仁の乱』呉座勇一、中公新書、2016年

「積読」状態だったこの本、連休前に読了。 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 作者:呉座勇一 中央公論新社 Amazon 最近痛感するのは、学生の頃から西洋のことばかり勉強してきて、日本のことに無知なこと。高校で日本史の先生とウマが合わなかった…

『十角館の殺人』綾辻行人、講談社、1987年

「新本格」ミステリの名作、やっと読みました。 十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) 作者:綾辻行人 講談社 Amazon 島田荘司の『占星術殺人事件』は、学生時代にミステリ好きの友人に勧められて読んだ。で、新本格ならこれも読んどけよ、…

原田マハ、一気読み。

山田五郎さんに導かれて、原田マハを一気読み。セザンヌとルソーをよく書きすぎ。

活字を読む、という快楽。 今村昌弘「屍人荘の殺人」シリーズ

時間が無い時も本を読もう。ガンガン読める本として、わたしはミステリを読みます。

「億り人」になるには、初期の大きな資金調達と、安定した現物投資が大事。 ー『1年で億り人になる』戸塚真由子

『1年で億り人になる』戸塚真由子、サンマーク出版、2022年 1年で億り人になる 作者:戸塚 真由子 Amazon 「億り人」になるには、最初に大きな資金調達をして、リターンの安定した現物投資をすべき。 ベストセラーのこの本、少し前に読みました。 タイトル…