漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

ソフトクリーム大手「日世」、10億円申告漏れ 中国子会社巡り

つい先日、カンブリア宮殿を見たばかりでした。

 

 

でもこの放映、2018年の9/6ということはほぼ1年前。

この年齢になると、月日が立つのが早いんです。

 

日世、10億円申告漏れ ソフトクリーム大手 国税局が追徴

朝日新聞 2019年8月6日

f:id:Auggie:20191017054804j:plain
大阪国税局が入る合同庁舎=大阪市中央区

 

 ソフトクリーム総合メーカー大手の「日世(にっせい)」(本社・大阪府茨木市)を大阪国税局が税務調査し、2017年までの約3年間で約10億円の申告漏れを指摘したことがわかった。日世が製造マニュアルなどを提供している中国の子会社の所得が、実質的に日世の所得に当たると認定したという。過少申告加算税などを含む追徴税額は約2億円で、すでに全額納付した。

 関係者によると、日世は中国の菓子製造の子会社に対して製造マニュアルなどを提供していたが、対価を受け取っていなかった。子会社は製造した商品を中国国内の別の子会社を通して顧客に販売しており、日世に技術提供の対価を払っていない分、利益率が高くなっていると国税局は判断。子会社の売り上げの一部が実質的に日世の売り上げに当たるとし、国内で計上するべき所得を海外に移していたと認定した。

 国内の会社が海外の関連会社との取引を通じて利益を海外に移し、国内での法人税の支払いを減らすことを防ぐ「移転価格税制」に基づく措置。日世は「子会社の中国でのビジネス力が大きく、現地でコストもかかっていることから、移転価格に当たらないとの認識だった。見解の相違があったが、指摘に従い、修正申告した」としている。

 日世は1947年に商社として創業。戦後、米軍が持ち込んだソフトクリームを、51年に日本で初めて大阪・梅田の喫茶パーラーで販売した。ソフトクリームに関連するコーンやフリーザーなどの機器も製造する総合メーカーで、国内トップシェアを誇る。2018年の売り上げは約371億円。
(大部俊哉)