漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

ベストセラー3冊。 ー読書メモ 2023年 1/4半期(3)

読んだ本の備忘録の続き。

ベストセラーは、ベストセラーである、ということに意味があります。

内容云々とは別に、なぜその本がベストセラーになっているかを考えながら読むと勉強になります。

 

 

コンビニや国道沿いに並ぶ大型量販店、イオンのショッピングモールなどのチェーンストアは、街の商店街を侵食し、地域共同体を破壊しつつあるのではないか、という印象への問題提起の本。

むしろ、ドン・キホーテは、居抜き物件などをうまく使い、その地域の文化に違和感なく溶け込んでいっているのではないか、とのこと。

 

 

 

岡田斗司夫ゼミで言及されていたので読む。

なんでも、岡田氏も早送り視聴は反対だけど、もはやそんなこと言えないほど見たいものがたくさんあるから仕方なく早送り視聴を始めているらしい(確か、テレ東の日中にやっている再放送の洋画を流し見する際に利用しているとか)。

 

 

非行少年となってしまう大きな原因のひとつには、軽度の知的障害があるのではないか、という極めて重要かつ深刻な問題提起の本。

非行少年に見られる、他人とのコミュニケーションが上手く取れない、常識的な社会生活を営むのが難しい、ということは、本人の努力でなんとかなる問題ではなく、器質的な問題で他人の言葉が理解できないせいではないか。だとすると、非行少年に必要なのは「更生」ではなく、「治療」であり、また、非行の予防面ではそれらの少年に合った適切な「教育」である。

問題は、本人や親が治療が必要な知的障害を抱えていることを認めない、認めたくないことにもあるのではないか。ここには、知的障害、発達障害精神疾患に対する社会的な誤解、偏見があるせいで、まずこの誤解・偏見を取り除くことが必要だとわたしも考えます。