漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

TASCHEN(タッシェン)のハガキを出すときはご注意! ハガキにはサイズの決まりがあります。

15.4 cm × 10.7 cm。

これ、何のサイズかわかりますか?

郵便はがきの「最大」サイズです。

ちなみに、「最小」サイズは 14.0 cm × 9.0 cm。

62円で届けるには、このサイズ内でないといけません。

 

f:id:Auggie:20190804014036j:plain

 

封書の場合、重さによって82円から92円、定形外料金になるのことは知っていましたが、ハガキのサイズに注意したことはありませんでした。

でも、そりゃそうです、何らかの基準はあるはずですよね。でないと「ハガキ」としておけばなんでも62円で届けられちゃいます。

 

 

これを踏まえて、ご丁寧に私製・手作りのハガキを作る際の注意点をまとめてくれてる素晴らしいサイトがあります。上に挙げたハガキのサイズに関するイラストもここで挙げられているものです。

 

 

さて、今回なぜこんなことを書いているかというと、わたしが出したハガキがこのサイズを逸脱してしまったからです。

といっても、うちわに切手を貼って送ったり、本のページを一枚破って切手貼って送ったりとか、そんなヘンなものを送ったわけじゃありませんよ。普通に書店で売っているポストカードです。これに普通に切手を貼って出したのですが、62円では行きませんでした。

62円でだめな場合はどうなるか?

原則は差出人の元へ返送されます。「20円、料金が不足ですよ」と。

ただ、今回は近親へのハガキだったので、自分の住所は書かず、署名だけで送ったんですよね。なので、配達人の方も差出人には戻すことができず、送り先に不足分を請求することに。失礼なことをしてしまいました。

 

でも、ひとつ言い訳を許してもらえるなら、送ったハガキ、「ハガキ」として売っているものを使ったんですよ? 具体的には、TASCHENのポストカードブックです。

 

 

タッシェンの出版物には、随分お世話になりました。

美術、芸術分野の門外漢だったわたしが、まず手にするのはタッシェンのポストカードや画集。大きいサイズにざっくりとした質感に、新たな世界の広がりを感じることができました。中学・高校の頃から買い始めましたが、いつからか翻訳も出版されていたような。

わたしはこれのポストカードシリーズが大好きで、小ぶりの画集として眺めたり、気に入った一枚を飾ったり、友人に送ったりしていました。

 

 

今回もその流れでタッシェンのポストカードを送ったのですが、これがサイズ逸脱。

62円ではダメで、82円料金だというのです。

そんなバカな…と思い、手元のまさにこのピカソの1枚を調べてみると、

15.85 cm ×11.0 cm。

ギリギリアウトです。 

え~、これでダメなの? はみ出したのは数ミリでっせ。……でも、ダメなんでしょうね。ルールってそういうものです。

ためしにいくつか調べてみると、面白いことにこのタッシェンのポストカードブックにもいくつか種類がありました。

もっとも昔に買ったと思われるダリの30枚セットは、16.3 cm × 11.2 cm。

ああ、これは確かに大きい。タテなんか一センチくらいオーバーしてます。そういえば、料金不足を指摘されたハガキもこのダリのものだったような気がします(以下、ダリサイズ)。

 

秘蔵のWilliam Claxton の「ジャズ・シーン」30枚ものは15.85 cm ×11.0 cm。

うーん……これなら配達員によってはお目こぼしがあるような…。

 

どうもタッシェンの中でも出版年? 場所によって幅があるようですね。直輸入もの、古いものは大きめです(ダリサイズ)。手元にある中では、マティスがダリと同じくらいなので、これを使うときは数ミリほどカッターでトリミングするか、開き直って82円で送る必要があるでしょうね。

 

さて、このタッシェンのポストカードはたくさんの種類がありまして、四方田犬彦先生に私淑しているものとして、せっせとハガキを送っていました。シリースの中にはギーガーのエロチックなものもありまして、風俗ばかり行っている友人にわざわざ旅先から送ったりもしました。 

 

ジャズ・シーン (タッシェン・ポストカードシリーズ)

ジャズ・シーン (タッシェン・ポストカードシリーズ)

 
ペンギン (タッシェン・ポストカードシリーズ)

ペンギン (タッシェン・ポストカードシリーズ)

 

 

でも、ふと考えてみると、最近このシリーズあまり見ないんですよね。

一時期はちょっと大きい書店に行くと、洋書コーナーや文房具コーナー、下手するとレジ横なんかにズラッと置いてあったものです。TASCHEN のこのシリーズ、古本屋とかで目にしたら大人買いしちゃうかもしれません。

そんな事を考えてたら、知人・友人に送るポストカードが欲しくなってしまったので、amazonで物色してみました。こういうハガキ、もらったらうれしいなあ。

 

岩合光昭のねこポストカードベスト100 ([バラエティ])

岩合光昭のねこポストカードベスト100 ([バラエティ])

 
V&A William Morris: 100 Postcards

V&A William Morris: 100 Postcards

 
Marimekko Postcard Box: 100 Postcards

Marimekko Postcard Box: 100 Postcards

 

 

ウィリアム・モリスマリメッコのハガキは、明らかに飾ること前提ですよね。

これ、素晴らしいなあ。

 

ここまで書いておいて今更ですが、ハガキのサイズ、いつから今のサイズになったのでしょうか? 軽く調べただけではよくわからなかったのですが、昔はもう少し甘かったのかもしれません。

 

 と、長々と書きましたが、今日言いたかったことは、

昔のハガキを送るなら、15.4 cm × 10.7 cm 以内であることを確認して!

ということです。

特にTASCHEN のダリには注意。

気を遣ったつもりが、逆に失礼になりますよ。

というか、気を遣うんならダリなんか送らないか。。。

 

f:id:Auggie:20190804024957g:plain