漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

活字を読む、という快楽。 今村昌弘「屍人荘の殺人」シリーズ

毎年のことだが、年末辺りから3月末くらいまでは、とにかく目の前のタスクをこなすだけで時間が過ぎていく。こういう状況下では、とてもじゃないけど腰を据えてじっくり頭を使う本なんて読めない。なので、この時期に読む本は、自分の状況に似た、スピーディに展開する小説に決めている。

 

今年は、前から気になっていた今村昌弘氏の「屍人荘の殺人」シリーズを。

期待を裏切らないエンタメ小説だった。

わたしにとって読書とは、スポーツと同じく、肉体的な日常的な行為であり、毎日やらないと筋肉が衰えていく。確定申告期のような非日常では、ガンガン読める本を読んで、読書のリズムを忘れないようにする。これ、大事なことです。

 

 

 

このシリーズ、まだ3冊しか出てないのが残念。

キャラ設定に成功しているので、今後長く続くシリーズになるでしょう。これから楽しみです。いわゆる名探偵役の剣崎比留子の設定がすべてで、わたしもそれにはまってしまったわけです。

今更だけど映画化されてるのか、と思ってキャストを見たら、神木隆之介君に浜辺美波さん。原作ものは躊躇するタイプだけど、この2人ならちょっと期待。

アマプラに入ってるし、見てみようか。

一か所だけ、引いておきます。

齋藤孝先生の三色ボールペンで言うなら、緑の箇所です。

 

子供の頃は声が大きくて足が速い子が目立つものさ。男らしさってのは、人を大事にできることだよ。

魔眼の匣の殺人の王寺の言葉。

もう少しブラッシュアップできそうだけど、こどもにかける言葉だし、こんなものか。

 

次は、なぜか縁が無くて敬遠してた、綾辻行人さんの『十角館の殺人』読もうかなあ。