漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

ことば

La nuit porte conseil. (夜は忠告をもたらす)(朝日新聞 折々のことば)

これ、よく言われることですよね。 (朝日新聞 折々のことば 鷲田清一 1939) La nuit porte conseil.(夜は忠告をもたらす) フランスのことわざ 田辺貞之助編『フランス故事ことわざ辞典』によれば、「何か重大な決定をするときには、すぐにきめずに、一晩…

「願はくは 花の下にて 春死なむ」(西行法師、紗倉まな)

紗倉まなさんの『春、死なん』。 元ネタは西行法師の「願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」です。この西行法師の歌、今年は、多くの日本人にどう響いたのでしょうか。 あと、朝日新聞に対する苦言をいくつか

襤褸(ぼろ)に包まれてはいても、徳はやはり徳である。

また、おもしろいところを引いてきますね、鷲田先生。 この「襤褸」って読めますか? わたしがこの熟語を知ったのは芥川龍之介だったと思います。 えーと、『羅生門』? 襤褸(ぼろ)に包まれてはいても、徳はやはり徳である。 (デイヴィッド・ヒューム) …

一生に一度は、すべてを根こそぎくつがえし、最初の土台から新たにはじめなくてはならない(デカルト)

「哲学書を読みたいんだけど、1冊読むなら何がいい?」 と聞かれたら、わたしは迷わずデカルトを薦めます。具体的には、『方法叙説』か『省察』かなあ。あ、モンテーニュとか、マルクス・アウレリウスの『自省録』もいいかも。 一生に一度は、すべてを根こ…

根本的な新しさはひとつしかない。(ベンヤミン)

備忘です。 鷲田先生はたまにこういうドキッとするのをねじ込んでくるから油断できません。 これ、朝日の第一面ですよ。 根本的な新しさはひとつしかない。そしてそれはつねに同じ新しさである。すなわち死。 (ヴァルター・ベンヤミン) 【朝日新聞】鷲田清…

男は引き際、らしいです。『ギャラリーフェイク』「男と女の格言」編。

前回に引き続き、今回も『ギャラリーフェイク』について。今回は「『男と女』に関する格言」編です。「 男にはね、勝ち目がなくても挑戦しなくてはならないときがあるんですぜ」

拝啓 樹木希林様。

拝啓 樹木希林様。あなたの最後の言葉、しっかり受け止めました。朝日と読売に違うメッセージを掲載した理由、わかる気がします。

旅先から絵葉書を送る、ということ。(四方田犬彦、『人、中年に到る』)

人はなぜ絵葉書を書くのか。敬愛する四方田犬彦先生の著作から。