漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

【2019(初夏)東京行④】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(神田・御茶ノ水)

東京行、4回目です。

今回は神田と御茶ノ水という文化的な街です。

 

 

さて、祖母の家を出て、神田、神保町にやってきました。

目的地は学士会館

 

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ここのレストランかカフェで、旧友とランチの約束です。

どちらにするかは当日決めることになっていましたが、せっかくの休日旅行、わたしはここのレストラン、「ラタン」でおいしいものを食べようと決めていました。

選んだのは肉のコース。

歴史ある建物の雰囲気と、ギャルソンの優雅でありながら無駄のない給仕に期待が高まります。

 

 

仕事中の昼休みで、午後にプレゼンを控えた友人を目の前にしながら、当然のように白と赤を1杯ずつ順番に注文。ハウスワインの白のシャルドネは予想通り、期待を裏切らない味でしたが、驚いたのは赤のシラーズ。スパイシーさはほとんど感じられず、軽いめまいを感じるほどの芳醇な香りで、メルローと間違ってしまうような躍動感。一気にテンションが上りました。

サーブしてくれたギャルソンも「すごい豊かな香りでしょう」と。

おいしい食事に気のおけぬ友人、そしてこれにふさわしいワイン。足りないのは音楽だけですが、ランチにそこまで求めるのはさすがに高望みでしょうか。

さて、シラーズにすっかりゴキゲンになってしまったわたしは、よせばいいのにワインのウンチク(とも言えないようなにわか知識)をひとくさり。そして、「オーパス・ワン」について云々述べる、共通の友人の話に及びました。

 

オーパス・ワン [2015] 750ml

オーパス・ワン [2015] 750ml

 

 

流れでテーマがアメリカワインになり、『サイドウェイ』の話になり……というか、『サイドウェイ』の話をしようと思ったのですが、育ちがよく、文化的な素養、土台がしっかりしていて聡明な彼女でも、『サイドウェイ』は観てませんでした。

 

 

え? これ、日本で小日向と生瀬でリメイクされてるよ? わりと最近の映画だけど。

そう追求しましたが、ピンとこなかったみたいです。

 

日本版は『サイドウェイ「ズ」』。 「ズ」の有無で判断してくだい。 

 

……そうか、世間的には『サイドウェイ』ですら、マニアックでスノッブなフィルムなんですね。わかります。わたしもワインを飲み始める前は『サイドウェイ』なんて興味なかったので。

ただ、興味を持ち始めてからは、DVDも買ったし、原作は原語のペーパーバックも買いました。

 

サイドウェイ (英知文庫)

サイドウェイ (英知文庫)

 
Sideways

Sideways

 

 

ここで少し蛇足を。

初めて英語のペーパーバックに手を出そうと思っている人へのアドバイス

好きな小説も悪くありませんが、オススメは好きな映画のスクリーンプレイ。

いわゆる脚本(ホン)です。わたしが初めてペーパーバックを1冊きちんと読み上げたのは、今でもわたしのナンバー・ワン・フィルム、『スモーク』のスクリーンプレイでした。

 

Smoke & Blue in the Face

Smoke & Blue in the Face

 

 

で、 この原語の『Sideways』はスクリーンプレイではないのですが、会話が多く、ほぼ脚本的な内容・叙述なので、ワインが好きで英語を勉強したい! という人は、この本から挑戦してみると、挫折せずにうまくいけるかもしれません。

 

 閑話休題

 

午後に軽いプレゼンがあるのに無理言って付き合ってもらった友人はわたしの大学時代の戦友。最も波が高かったときに、ハダカの言葉をかわした友人の内の一人です。 彼女とは、これからも定期的に会う機会をもちたい。とりあえず、今回はお互いの近況を報告しあい、学士会館を後にしました。

 

冒頭に学士会館の公式的な外観の画像を挙げましたが、わたしの個人的な毎回のアクセスの関係からか、わたしにとっての学士会館の外観のイメージはこっち。

 

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ここからは、小学館が右手にみえます。

 

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さて、次は今回の旅でもっとも文化的、「コア」で数寄者な友人と会うのですが、長くなりすぎたので、それは次回にしましょうか。