漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

文化系

【追悼】京アニ放火事件に寄せて

なんと痛ましい事件であることでしょう。 京アニ放火事件について、わたしは多くの人々と同じく、悲しみを表現することしかできません。加害者のことも、被害者のことも、冷静に考えることができません。 『ハルヒ』、『けいおん』はいわずもがな、多くの京…

【2019(初夏)東京行⑤】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(御茶ノ水・飯田橋)

2019年の東京出張、夏の陣、5回目の記事。 今回で終わりにできるといいのですが。 さて、学士会館での食事を終え、次に会うのが今回の旅で会う最後の友人。 高校からの友人で、かなりの数寄者です。 気の置けない友人である一方で、文化的な方面では気を抜…

【2019(初夏)東京行④】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(神田・御茶ノ水)

東京行、4回目です。 今回は神田と御茶ノ水という文化的な街です。 さて、祖母の家を出て、神田、神保町にやってきました。 目的地は学士会館。 ここのレストランかカフェで、旧友とランチの約束です。 どちらにするかは当日決めることになっていましたが、…

【2019(初夏)東京行③】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(坂戸・若葉)

東京への旅、3回目です。 いやあ、それにしても密度の濃い2日間でした。 翌日の18日は、朝のうちに祖母の家を出て、文化の街、神田、御茶ノ水へ。 最寄り駅までは公営のバスを使う必要があり、出発の時間まで少し時間が会ったので、沿線をぶらぶらと歩きま…

【2019(初夏)東京行①】バローロ、シラーズ、フロンサックの旅。(池袋、新宿)

先日、仕事とプライベート半々で東京出張に行ってきました。 このブログには、あまり日記的な内容のことは書かないようにしているのですが、この出張があまりにも素晴らしかったので、書き留めておくことにします。 今回興味深かったのは、この弾丸東京行が…

「漂えど、沈まず(Fluctuat nec mergitur)」、とは。 ー鷲田清一先生「折々のことば」より。

! 鷲田先生、よくぞ取り上げてくれました! 「Fluctuat nec mergitur」って、スバリ、このブログの元ネタです。 わたしは開高健氏にならって「漂えど、沈まず」としましたが、 そうなんです、この言葉、欧米圏では古典のひとつですよね、たぶん。 Fluctuat …

折々のことば、続きます。 ファシズムにおいて禁じられているのは反ファシズムの発言などではなく、沈黙なのだ。 四方田犬彦 朝日新聞 「折々のことば」(1476) ファシズムは「人に沈黙を強いる制度」のように言われるが、実は逆で、誰もが同じことを同じよ…

セブン&アイ新作、「ロバート・モンダヴィ  ツインオークス」は「白」をどうぞ!

こんにちは。文化系税理士の佐藤です。 いやあ、またセブン・イレブンがやってくれました! みなさん、もう飲まれましたか? 「セブンプレミアム ロバート・モンダヴィ プレミアム」! セブン&アイ、世界的ワイナリーのPBワイン ロバート・モンダヴィなど (…

CDを3枚、処分しました。

日常的に部屋の整理を続けています。 今日はCDの整理。レンタル落ちで近所のTSUTAYAで買ったこれらのCD、残念ですが処分することにしました。 MOTOR TOWN BEATS IN 歌謡曲 アーティスト: オムニバス 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド・コーポレーショ…

30年前の四方田先生によるヌーヴェル・ヴァーグ評、最後。-Aftermath(4)

四方田犬彦先生による、30年前のヌーヴェル・ヴァーグについてのエッセイ、最後です。 総括的な内容です。 ユリイカ1989年12月臨時増刊 総特集ヌーヴェル・ヴァーグ30年 出版社/メーカー: 青土社 メディア: ムック 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブ…

ヌーヴェル・ヴァーグとヌーヴォー・ロマン(アンチ・ロマン)、そのねじれの位置-Aftermath (3)

前回、前々回に続く、四方田先生によるヌーヴェル・ヴァーグ評。 今回はヌーヴェル・ヴァーグの文化史的な位置づけ、特にフランス文学界との関係について、です。 Ⅲ ヌーヴェル・ヴァーグ、ニュー・ウェイヴ、シネマ・ノーヴア、ノイエ・ヴェーレ、新浪潮………

アラン・ドロンと「ヌーヴェル・ヴァーグ」という違和感 Aftermath(2)

四方田犬彦先生による、Nouvelle Vague(というより、ほとんどゴダール)の余波(Aftermath)について、前回の続き。 出典は30年前のこのムックです。 ユリイカ1989年12月臨時増刊 総特集ヌーヴェル・ヴァーグ30年 出版社/メーカー: 青土社 メディア: ムック…

「ヌーヴェル・ヴァーグ」の余波 -Aftermath(四方田犬彦先生)(1)

また発掘しました。 30年前の『ユリイカ』増刊号、特集「ヌーヴェル・ヴァーグ30年」。 若き四方田犬彦先生のヌーヴェル・ヴァーグ(というかゴダール)への想いを感じよ。

(四方田犬彦先生)若き映画批評家への手紙。

こんにちは。 文化系税理士の佐藤です。 なんとか確定申告をなんとか乗り越え、年度末ということで部屋の掃除をしていたら、こんな本が出てきました。なつかしい。 映画の見方が変わる本 (別冊 宝島) 作者: 宝島社 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 1989/10 …

「蛙男商会」のDLEが粉飾決算!?

驚いたと同時に、ガッカリした記事です…。 「鷹の爪」制作会社 粉飾か (朝日新聞 2019年 2/14) コメディーアニメ「秘密結社 鷹の爪」などを手がけるコンテンツ制作会社「ディー・エル・イー」(東京都千代田区)が決算を粉飾したとして、証券取引等監視委…

高専についての備忘。

以前、日本で唯一の「経営情報学科」がある高専として、山口県宇部高専についての記事を書きました。 それに関係して、高専に関する気になったブログ記事があったので、ここでまとめておきます。 高専は、まだまだ制度が不十分であるところがあったり、その…

元気ですか。音楽の話を、少しだけ。

やあ。突然の連絡でごめん。 ずいぶんご無沙汰しててるけど、ふと、君のことを思い出しちゃって。 この前のバカリズムの『大人のたしなミズム』、テーマが『ジャズ』で、たしなみストが菊地成孔だったんだよね。Blue Note Tokyoに行け! とか、拍手(のタイ…

「父と子」の物語。ージョジョ第4部「ダイヤモンドは砕けない」

――4部は「父と子」の物語だと思うんだ。 いや、ごめんごめん。いきなりこんなこと言っても、何のこと? って感じかもしれないね。ジョジョの話だよ。 まったく、第1部からリアルタイムで読んできた人間からすると、ここ数年の荒木飛呂彦人気には、「やっと…

EUとのEPA発効の影響。ワイン、チーズが値下げ?

日欧EPA発効。消費者には一定の恩恵をもたらす一方、輸入品の攻勢を受ける国内生産者は喜べません。そのことは重々理解しつつも……少しうかれてます。 イオンはフランス産ワインなどの「先取りセール」を実施し、2/1 には300商品を平均で約1割値下げしたとか…

吉田秀和、丸谷才一、小林秀雄、柳瀬尚紀。

昨日の吉田秀和先生つながりで、今日は過去の丸谷才一氏による「吉田秀和全集」の記事を。 吉田秀和 ✕ 小林秀雄 のからみがおもしろいです。 『吉田秀和全集』完結 (朝日新聞2004年 11/9「袖のボタン」 丸谷才一) この十一月で「吉田秀和全集」全二十四巻…

「今は体の半分なくなったよう」 妻を失った吉田秀和の悲しみ

大事な人を失った悲しみ。 その悲しみの大きさは、その人にしかわかりません。 音楽評論家の吉田秀和さん(90)が、このところ休筆を続けている。本紙「音楽展望」のファンには気になるところだが、昨年11月に妻のバルバラさんを亡くし、「心の空白」を埋め…

日本の歴代首相の簡単な覚え方

この要約、素晴らしいです。 とりあえず、この131字をお読みください。 日本の歴代首相の簡単な覚え方を教えよう。敗戦から1954年までの首相は元外交官だ。占領軍と交渉するのが首相の重要な仕事だったからだ。55年から80年代までの首相は元官僚か地方のボス…

Kindle日替わりセール『神罰1.1』・『コミPo!』、『Search Inside Yourself』

忙しい日々が始まりました。 わたしが勤務する税理士法人 水無瀬野も、いつのまにか繁忙期に突入してしまいました。とにかく目の前の仕事をこなすことに追われています。 そんなとき、心の慰めとなるのは、意外にもこんな本だったりします。 田中圭一最低漫…

落合陽一氏・古市憲寿氏の対談について(「文芸時評」磯崎憲一郎先生 朝日新聞2018年12月26日掲載)

今日はなんというか、ガッカリした記事をひとつだけ…。 書き手は小説家の磯崎憲一郎先生。 この連載、「文芸時評」なので文学関係でして、今回は作品よりも作家の姿勢、思想に焦点が当てられています。 大きく3部構成の今回の1部は笙野頼子先生の「返信を…

「人間賛歌」描いて四半世紀(荒木飛呂彦先生インタビュー続き 朝日新聞 2013.9.14)

昨日の荒木飛呂彦先生インタビューの続き。 というか、紙面上はこちらの方が先で、朝日新聞の土曜版、beの1面(!)です。 「GUCCI ✕ 荒木飛呂彦」イベント時の記事です。スキャンデータに、新聞の折り目が残ってしまったのが残念。でも、会場の雰囲気は伝わ…

「泣きながら描く。」(荒木飛呂彦先生 インタビュー、朝日新聞 2013年 9/14 フロントランナー)

これはすごい! ずっともう一度読みたいと思っていた、『ジョジョリオン』開始直後の、荒木飛呂彦先生の朝日新聞インタビューです。年末に発掘しました!

ウンベルト・エーコを悼む。(朝日新聞 2016年3月3日)

今回も年末の整理により発掘したスクラップ記事です。 そうか、エーコ氏がなくなってもうすぐ3年になるんですね。 【ウンベルト・エーコさん追悼】和田忠彦氏 2月19日夜(日本時間20日朝)に亡くなったイタリアの作家・哲学者のウンベルト・エーコさんを悼み…

蓮實重彦先生による2014年W杯を語る。(朝日新聞 2014年 7月19日)

蓮實先生って、スポーツについてもおもしろいこと書かれてるんですよね。相変わらず、部屋の整理で発掘したものから。ずいぶん昔の記事が出てきました。サッカーに関するこのインタビュー、まさに蓮實節全開。いま読んでも面白いので全文引いておきます。瀬…

NPO法人 F. A. S. T. エクスペリエンス を設立しました。

こんにちは。 税理士の佐藤です。今日はひとつ、まじめな話をさせてください。 「財務(=Finance)」「会計(=Accounting)」「社会保険(=Social insurance)」「税(=Tax)」。それぞれの英語の頭文字をとって、わたしはこれらの分野の知識を「FAST分野の知識」と…

まだまだ続く「呉座勇一 × 百田直樹『日本国紀』」。「文化」は「政治」が安定してこそ隆盛する。

先日の呉座勇一による百田直樹氏の『日本国紀』に対する批判の続きです。とうとう4週連続。ここまで批判が続くと、ちょっと『日本国紀』を読んでみたくなりますね。