最近の税務通信の記事から。
――どんなに忙しくても、税務通信だけは必ず毎号目を通しておくこと。
時間がなければ、第1面の概要と目次だけでも構わない。
何年も前に先輩から言われたことを思い出します。先輩のこの言葉は真実で、この業界の「流れ」を把握するのに、この「週刊 税務通信」ほど適した雑誌はありません。税理士法人 水無瀬野でも、専門誌・業界紙の購読について真っ先にわたしの候補に上がったのが税務通信でした。
「速報性」と実務を重視した内容であるため、学術的な方面には強くないかもしれませんが、コトが起こった時の当局の対応などを即時的・経時的に知ることの面白さ・メリットがあります。
最近では、今年はじめの仮想通貨バブル時が興味深かったです。マイニング機器の会計・税務処理や個人・法人での取り扱い方など、毎号と言ってしまってもいいほど速報、そして訂正があったりと、週刊ならではのメリットがあったと思います。
さて、全部目を通すほどの時間(と体力と知識)はないけど、第1面に書かれていることよりも、もう少し詳しくなりたい。そんなときは、この雑誌を後ろから読むことをおすすめします。巻末には「ショウ・ウインドゥ」「今週のFAQ」「税トレ」など、半ページから1ページで完結しており、実務的な読み物がまとまっています。さらに余力があるときは、対談形式の読み物もおすすめです。最近では、会計事務所内の「タックスフントウ(奮闘)」や、一般企業を舞台とした「新人経理マン・金児浩平の注釈書」などが肩が凝らずに読めると思います。
そうそう、似た名前の雑誌で、「税経通信」というものもあります。名前は似ていますが、まったく別の雑誌なのでご注意。業界雑誌の宿命ですが、税務・会計関係の雑誌は特に名前が似ているものが多いように思います。
で、 最近の「ショウ・ウインドゥ」からいくつか紹介したい記事がありますので、それはまた次回に。