漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

「第51回 租税教育セミナー」レポート(『近畿税理士会』第654号 平成30年10/10)

f:id:Auggie:20190106082912j:plain ドーンセンター

これ、行きたかったんですよ。

しかし、申し込みが遅かったせいで、定員に達ししたため締め切られてしまいました。これはゲストスピーカーに辛坊治郎さんが来るからでしょうか。これも不思議な縁で、辛坊治郎さん高校が わたしと同じで、生のお話をうかがいたかったのですが、今回はその機会に恵まれませんでした。またの機会の楽しみにしておきます。 

  

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(第51回 租税教育セミナー) よりよい社会の形成者に


 8月9日にドーンセンターにおいて「租税教育セミナー」が開催された。
 まず、奈良市立都跡小学校教諭の山方貴順氏が「学校教育現場における租税教育で望まれること」をテーマに講演を行った。専門は社会科で、学習指導要領における社会科の目標は公民としての資質能力の基礎を育成することであり、自身の授業では実生活と結び付け、現象の裏側を知ることを通して、その実現を目指していると述べられた。租税教室でも税のプロを育てるのではなく「納税って大事なんだなあ」という望ましい市民を育てることだと述べられた。租税教室を行う前には学校と事前打ち合せを行い、言葉遣い・動作・家庭環境・話すスピードについて、配慮するようアドバイスされた。そして、専門性の高さを伝え、プロってすごいと思われること、ゴールをあらかじめ持っておくことがコツであると締められた。
 続いて、本会租税教育推進部長の市木雅之氏、公益財団法人納税協会連合会及び近畿納税貯蓄組合総連合会副会長の辻誠一氏、大阪国税国税広報広聴室長の大西啓之氏が、それぞれの租税教育への取組を説明した。
 最後に、元讀賣テレビ放送アナウンサーで株式会社大阪綜合研究所代表の辛坊治郎氏による講演が行われた。辛坊氏は、いつもの軽快な語り口で聴衆をどんどん引き込んでいった。今回の催しは租税教育セミナーであることから、税金の重要性を語られた。ジャーナリストとして、海外へ取材に行ったときに感じることとして、徴税機能が失われた国は国としての機能を果たしていないこと。その結果、一番弱い立場の人にしわ寄せがいっていることを話された。それに対し、日本はとても素晴らしいと。5年ほど前のことであるが、辛坊氏は全盲の方と二人でヨットでの太平洋横断に挑戦した。そして、航行中、おそらくクジラとみられる生物と衝突し、ヨットは浸水、もはや救命ボートに乗り移るしかないと、手に汗握る話が続いた。なんとか、救命ボートに乗り移り、海上自衛隊のUS-2という救難機に救助され九死に一生を得た。辛坊氏は言う。「日本でなかったら、助かっていなかった。皆さんの払ってくれた税金のおかけで助かった」と。
 本会の租税教育、どうして税金複が必要なのか、そして、その使い道にも関心を持ってもらえるものでありたいと思う。
  (取材・國谷和正)

 

ドーンセンターは、正式名称は「大阪府男女共同参画・青少年センター」といい、天満橋にあります。このレポートだけ読むと、今回の講演では、税に関してテレビでおなじみの鮮やかなまとめ披露されず、主にご自身の体験談をされたのかな、と感じられました。せっかくの機会だったので、「US-2」などの細部よりも、税に関する大きな話を聞きたかったと思います。

まあ、わたしは出席できなかったので、どちらでも同じことなのですが。

 

こんなこと書いたら日本中を敵に回す本

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