租税教室、今年もやります。
正確には、もうやってます。
先日も高槻市の桜台小学校で担当させていただきました。
コロナ禍の中、感染に細心の注意を払いながら実行いたしました。
小学生は本当に反応が素直。
こちらの説明がうまくないと退屈な反応をするし、興味のある事柄だと身を乗り出して聞いてくれます。
茨木支部全体でも例年に比べてぐっと数は減っているようです。
伝える方としては、貴重な機会を大事にしたいところです。
そう考えていたところ、ちょうどいい記事に出会いました。
税金って大切 子ども教室
税理士や地域の経営者ら講師
税の大切さ知って 広がる租税教室、民間からも講師 (朝日新聞 2020 11/3)
子どもたちに税金の仕組みや必要性を理解してもらうため、大阪国税局が「租税教室」に力を入れている。税務署の職員だけでなく、税理士や地域の経営者らがボランティアで講師を務めている。
「所得税!」「たばこ税!」「お酒の税金!」
10月14日、大阪府田尻町の町立小。泉佐野納税協会の森下将成(まさなり)さん(53)から消費税のほかに知っている税金を聞かれると、6年生28人が口々に答えた。新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインで開いた租税教室だ。
森下さんは自動車整備会社長。研修を受け、昨春から講師を引き受けている。「商売をしていると税金は『取られる』イメージがあったが、みんなで公平に分担するということを子どもたちに考えてもらえたら」
授業では、「税金のない世界」を描いたアニメも見せた。6年の肥田宗太(そうた)さんは「救急車や交番にはお金が必要。大人になったら税金を払わないといけないと思った」と感想を述べた。
租税教室は国税局が各地の税理士会などと協力して開いている。大阪国税局では2019年度、近畿2府4県の小中高校、大学などで計5027回実施した。5年前の1・9倍だ。
自治体の選挙管理委員会や近畿財務局と連携し、選挙や財政と税を一緒に考える「コラボ授業」も開いてきた。理想の町づくりのために「予算」を考えるといった取り組みをしている。専門性を持つ講師が説明することで関心をいっそう高めてもらいたいという。
大阪国税局の雲田泰弘(くもだやすひろ)・国税広報広聴室長は「子どもの頃から税金の使い道を学び、納税の大切さを感じてほしい」と語る。学校からの租税教室を開いてほしいとの要望は、各税務署で受け付けている。(徳永猛城)
まず、 ひとつ補足を。
「『税金のない世界』を描いたアニメ」とは、「マリンとヤマト」のことですね。
これ、一見「お上のつくる教科書動画」ですが、深く掘り下げて真剣に観るとおもしろいですよ。租税論としても、映画としても。
なにより、声優に野沢雅子さんが参加されてるので、「悟空や!」という子どもの食いつきがすごかったりします。
さて、租税教室は、わたしが運営するNPOが求めるところと重なる部分があるため、去年から委員として関わっています。
この「地域の経営者」が講師となる租税教室は興味深いですね。
租税教室はどうしても内容がマンネリ化してしまうのが悩みどころでして、そこで地域の経営者の方のお話はいい刺激になると思います。
ただ、そうなると45分間で収めるのは難しいような気が。入念な打ち合わせが必要ですよ。経営者の方は個性的な方が多いので、なかなか「租税教室」の意図に沿うような授業となるのは難しいような。
あ、でも、こういう企画、オンラインだからこそ可能になったのかもしれませんね。
経営者の方は毎日お忙しくて、事前に打ち合わせしてコンセプトを伝えて擦り合わせをして、当日に足を運んでいただいて…なんて、とても無理です。
それに、そういう現場の「お金の話」を聞けるのは、実はF.A.S.T. エクスペリエンスとして正に求めているところでもありまして……と、いろいろ刺激された記事でした。
租税教室、今年もよろしくお願いいたします。