忙中閑あり、雑感あれこれ。
いつのまにか、ヌルっと繁忙期に突入しました。
おかげさまで例年以上に忙しいものの、新製品の導入によりスムーズに作業は進んでいるようです。
今日はひとまず仕事とは別の、文化的な話を。
ここ数年、訃報が続きます。
村上PONTAを筆頭に、佐山雅弘、ゴダール、高橋幸宏…(敬称略)。
こういった訃報に接して、まず感じるのは喪失感。
その喪失を受け止めてから、わたしが感じること。
それは、無言のまなざしです。
あなたたちから受けた力を、わたしはどう受け取ったのか。
そう、問われている気がするのです。
作品は永遠であり、あなたがいなくなっても、
わたしは、あなたのことを考える。
あなたの作品と接した時間、その体験もなくなりません。
感謝の気持ちとともに、
わたしのなすべきことに思考が促されるのです。
こんなことを考えるのは、
久しぶりに本を読んでいるからでしょうか。
本を読むと、世界がひろがります。
Books expand yourself。
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この年末年始は、BTTB三昧。
Back to the Basic。
まとめる時間がないので、列挙します。
すべて興味深く、ひとつひとつ記事を書きたいくらい。
まずは、岡田斗司夫氏の影響で読んだ本。
興味深く、interestingに読みましたが、体系的に書かれていないのが残念。
事実列挙からの抽象思考、もっとキャッチーにまとめてよ! という印象です。
ゼミの影響のせいか、amazonで高額。
そして、橘玲さん関係。
『バカと無知』を岡田斗司夫氏の影響で読み、おもしろかったのでずるずると読みました。
この唯物論的な姿勢が広く強く受け入れられている状況が心強い。
投資関係の記述も説得力があります。
結論は拙著と一致しているのもうれしかったです。
それから、観た映画。
これは本当におもしろかった!
時間に対する考え方が整理された1本。
『大豆田とわ子』でもらった思考の種をいろいろなところに撒いて、自分でも考えていたのですが、作品として、一気に完成品を見せつけられました。
わたしが一言で要約するなら、言語学者が、宇宙人とのコンタクトにより、期せずして哲学的難問である「時間」の本質に触れる、という話ですが、細部にわたり、吟味・考察する要素があふれていて、何度も考えたくなる映画です。
SFは、良質な哲学の考察材料である、と言った担当教官の言葉を思い出します。
子どもがいると、この映画の印象はグッと変わりますよ。
あと、ドゥルーズ『シネマ』関係。
これは、まだ十分汲み尽くせていないので、今後の課題といったところです。