漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

2018年を振り返って。

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2018年が終わろうとしています。

今年もいろいろありました。いまの気持の備忘として、今年の重大な事件を、10個ほど書き留めておこうと思います。重大と10大を掛けているわけですね、ああくだらない。

1 税理士登録、税理士法人「水無瀬野」設立、同法人役員就任、行政書士登録

ひとつひとつ項目を分けてもいいのですが、これら全部がひとつの事件、という印象です。わたしは、何をやるにしても一度「腹落ち」してからでないと動けない人間なので、精神的にも疲労しました。

しかし、悩んだせいか、いまは比較的迷いなく動けています。

いま足りないのは時間と体力。来年は、もろもろ効率よく考え、動くことが課題です。

 

2 友人の急逝

これは本当に悲しい出来事でした。

去年の2017年には前職でお世話になった上司の方が亡くなりました。それに続けて、春のこの訃報。お二人とも、わたしが一生かけてお付き合いしたいと考えていた方だけに辛かった。数年前に愛猫を失ったときも悲しく、辛い思いをしましたが、「生と死」「生きるということ」について考えました。文化や芸術の意義は、はこういう悲しみを乗り越えるためにあるのかもしれない、そんなことも考えました。まだ、この出来事は大きく、突然過ぎて自分の中で整理ができていません。おそらく、これからずっと彼のことを考えながら生きていくことでしょう。


3 NPO法人F.A.S.T. 設立、同法人代表理事就任

以前このブログで山口県宇部高専について書いたときに軽く触れましたが、この業界で働くうちに、わたしにある考えが育ちました。財務、会計、社会保険、税。これらの知識、どうして日本では社会に出るまで誰も教えてくれないのだろう? 教える仕組みがないなら、自分がつくってしまえばいいんじゃないの? そんな思いから、とうとうNPO法人を設立しました。「F.A.S.T.」とは、 財務、会計、社会保険、税のそれぞれの頭文字をとったもの(Finance, Accounting, Social security, Tax)。これらの分野の知識を、わたしは「FAST分野の知識」と呼んでいます。この知識の伝達、というと大げさですが、FAST分野の知識をもっと身近に、そして気軽に使えるようにするつながりがをつくること。それが、いま、わたしが一番やりたいことです。これについては、本ブログでも活動の報告はしますが、F.A.S.T.エクスペリエンスのサイトを立ち上げて報告していきたいと考えています。

 

 

そういえば、このプロジェクトを初めて相談したのは、今年急逝した友人でした。本当なら、彼にこのNPO法人の設立完了を真っ先に伝えたかった。


4 娘が1年間無事に生活

これ以上、書くことはありません。子どもをみていると、自分と同じ間違いをしてほしくないから、いろいろと欲が出てたくさんのことを押し付けてしまいがちです。でも、結局のところ、無事にたくましく生きてくれればそれでいいんです。


5 息子が1年間無事に生活

これも娘と同じ。自分と異なる趣味に走っても、その方向性の違いを楽しめればいいんです。親がすべての面においてこどもの先導者であろうとするなんておこがましい。

 

6 ワインの世界との出会い

これも大きい出来事です。去年までは、ワインを飲んで、グラスを揺らしながらその細かい差異にあれこれ言うような気取った人間だけにはなりたくない、と本気で思っていました。しかし、ちょっとこの世界を勉強すると、これまでぼやっとしていた世界が急に明確になり、文字通り、新しい世界が広がりました。ワインのおかげで食、味覚にも真面目に向き合うようにもなりました。ワインの影響力は、このブログで「ワイン」のカテゴリーを作ったほど。今後、ワインについてもだらだらと書き連ねていきたいです。


7 体質改善

学生時代、とまではいきませんが、なんとか自分でも許容できる程度には減量し、体質改善することができました。これは、試験勉強から肉体的・精神的に解放され、自分の意志で生活をコントロールできるようになったことが大きいのだと思います。ただ、具体的には顧問先のお客様に紹介してもらったこの本と、NHK筋肉体操のカリキュラムを忠実に実行しているだけです。無駄な努力はいくら続けても無駄であることを知りました。新しいことを始めるときは、自分の思い込みに固執すること無く、先人の言葉に耳を傾けること。その大事さに気づいた項目でもあります。

ただ、ややこしいのは、身体のことは個人差があるため、万能の教科書というものが無いことです。だから、これは定番の教科書を参考にしながら、自分に合ったものを探っていくしかないんですよね。

 

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68
 

 

8 文化的な生活の再開

試験勉強から解放されて、真っ先にやりたかったことです。このブログを書き始めたこともそうですが、iPadも初代から12.9 インチのPro に、iPhoneも「5」から「8」に更新したことを皮切りに、日常のいろいろなことに深く付き合えるよう意識が変わりました。わたしのライフワークである、デューク・エリントン研究も、2019年には再開する予定です。

 

9 父とバローロを飲んだこと

上記の「ワインの世界との出会い」とも関係してきますが、ワインを飲み始めると、記念すべき人生の出来事が増えます。ワインの「王様」、バローロ。近所のワインショップで安く売っていたので、自分へのご褒美で思わず買ってしまいました。後は開ける機会。忘年会の父の訪問を口実に、2人で味わいました。

思うに、人間は喜ぶときは大いに喜ばなければなりません。そうでないと、人生の不幸に立ち向かえないし、立ち直れない。「いいワインを手に入れたから…」というのはいい口実で、こう誘われたらまず断る人間はいないはず(たぶん)。これから毎年、いいワインを飲んだこととともに、いい思い出を増やせるよう頑張ります。

あ、肝心のバローロの味は、思っていたのと少し違いました。「王様」という通り名や先人の感想から、荒々しさを感じる重厚なボルドーを想像していたのですが、今回はどちらかというと繊細なピノ・ノワールに近い味わい。ネッビオーロはこういう感じなのか、「王様」とはこの繊細さをいうのか、いや、単に安売りに顕著な劣化によるものか…など、これも今後の課題です。


10 スーツを新調したこと

スノッブなテーマが続きます。だからこそランキングも低い。というか、今年はそれだけ忙しかったことということです。スーツと言えば、海外ドラマの日本リメイク『SUITS』で、スノッブ極まりない、小手伸也さん演じる蟹江弁護士が、「それは本当にシャンパンか? シャンパーニュ地方の物でなければ、それはシャンパンではなく、スパークリングワインだ。君を詐欺罪で訴えてもいいんだぞ。」というシーンがありましたが、「あんたと同じこと言ってんで!」と、先日妻に言われました。いやだなあ。でも、言ってるかもしれません。

デブっていた体が少しマシになったので、思い切ってクローゼットを大整理。スーツも新調しました。これを機に、スーツも勉強したところ、若気の至りで、もろもろ間違って理解していたことも明らかになりました。女性が化粧をすると戦闘モードになるように、男性はスーツを着てスイッチが入ります。蟹江のようなバブリーな意味ではなく、仕事道具としてうまく付き合っていきたいと思います。

 

以上、極私的な2018年の総括でした。

みなさん、来年もがんばりましょう。