漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

タモリ倶楽部「坊主バンド」/MONDO GROSSO『The European Expedition』

学生の頃から楽しみにしていて、今も変わらず毎週観続けている番組が1つだけあります。

40を過ぎた今では、さすがに放映時間に合わせて観ることはなくなりましたが、それでも毎週欠かさず録画し、家族が寝たあとに独りで鑑賞してグフェグフェ笑っています。

 

For The Sophisticated People !

これと『ブラタモリ』がわたしの癒やし時間です(余談ですが、『シンカリオン』の「ブラリモリタ」には笑ったなあ)。

関東の皆さんには信じられないかもしれませんが、関西では、先日12/2(日)深夜の回は「坊主バンド」の回でした。

 

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サマーお経フェスティバル2018(8/17)

タモリ倶楽部 お坊さんバンド お経フェス みうらじゅん 市川紗耶

 

この回自体はいつもどおり楽しかったですよ。みうらじゅんさんのDT時代の片鱗も伺えておもしろかったです。

ただ、空耳アワータモリさんには少しガッカリ…。空耳曲はドイツ語版の「She Loves Me」だったのですが、それについてタモリさん、「そんなのあるんだ」とのコメント。……タモさ~ん、これってフツーに『パスト・マスターズ』にも入ってますよ~! そもそも、ビートルズはブレイクする前、ドイツ、ハンブルクで修行していたのは有名な話じゃないですか! やだなあ、ど忘れしちゃったのでしょう。

 

パスト・マスターズ vol.1&2

パスト・マスターズ vol.1&2

 

 

そうそう、「坊主」と「音楽」といえば、思い出すのはこの1枚。

モンド・グロッソのヨーロッパ・ライブ盤です。

 

The European Expedition

The European Expedition

 

 

モンド・グロッソは学生時代に死ぬほど聴きました。関西出身のバンド、ということもありますが、音楽性もストライク! 大沢伸一のプロデュース能力に感嘆し、B-Bandjのフランス語ラップには衝撃を受けました。

……そうかそうか、日本語のラップがいまひとつカッコ悪いのは、そもそもラップが「アクセント言語」である英語圏アメリカで生まれたからなんだな。アクセントとライムが自然に韻を踏む英語と異なる「イントネーション言語」である日本語で同じようにラップしようとすると、わざとらしさが際立ってカッコ悪くなるのは必然。イントネーション言語でラップしてライムを感じるのなら、アクセントでなく、ウネウネとした言葉の響きとかで合わせればいいんだ! わたしがスチャダラが好きなのはイントネーションラップだからなのかもしれない!……と、わたしが酔っ払ったとき、ラップの話になると必ず語りだすこのひとくだりに気づいたのもこのときでした。

さて、この『The European Expedition』、一曲目は「Buddha」という曲で始まりますが、この曲、なんとお経のサンプリングで始まるんですよね。これだけでもヨーロッパ遠征の1曲めとしては十分なのですが、この単なるオシャレ感覚のSEで終わらないのが、プロデューサー・大沢伸一の恐ろしいところ。このお経、グルーヴするように編集されてます。ずっと聴いてると、これにパーカッション、ドラムが重なり、いい感じのトランス状態でライブの幕が上がります。

 

う~ん、なんてスリリングなんだ! さすがは SHINICHI OOSAWA、ただの「滋賀のお兄ちゃん」じゃありませんね!(©本上まなみ@トップランナー

それにしても、20~30年前の京都はアツかった! 今でこそKMFといえば Kyoto Music Festival(京都・ミュージック・フェスティバル)となるのかもしれませんが、わたしの学生時代は Kyoto Jazz MassiveMondo GrossoFantastic Plastic Machine のことですよ! 残念ながらこの3者、わたしが学生で京都に来るのと入れ違いで東京・世界に進出してしまい、もはや伝説的な存在となってしまっていたので、リアルタイムで京都で活躍していた時代は体験できませんでした。

以上、タモリ倶楽部からの90年代京都の話でした。年をとると昔話をしたくなる気持ち、少しわかってきました。