12月26日の朝日新聞の記事から。
佐伯啓思先生のこの連載、好きなんです。
「朝日新聞がわたしに連載を任せるなんて」と、たしか連載開始の時にご本人が書かれてました。そうだよね、この両者は思想的に違う方向をみているように感じていました。そのギャップというか、ズレを意識しながらの記事(朝日新聞の読者には挑発的でしょう)、毎回興味深く読んでます。
一部分だけ、備忘録代わりに引いておきます。
経済学とは、「希少性の処理」をめぐる研究であり、希少性のもとで人々の欲望の最大限化を論じるものとされる。
こうして、われわれは何かきわめて大事なものの味方を見失っていった。それは「生存」の必要を超えた「過剰なもの」をどのように有効に使い、どう活用するかというような問題のたて方である。「過剰性の経済学」といってもよいであろう。