2022年、税理士・CFPという立場から、お金についての本を書きました。
「教師のためのお金の教科書」明治図書
この本は学校の先生方のために書かれた本です。
ようやくお金教育の重要性が認知され始めた当時の状況を踏まえて、「お金教育」の重要性と、将来に備えての自衛の手段を提案しました。
ただ、お金をめぐる状況は目まぐるしく変化します。
特に、税制改正は毎年行われ、去年有用だった節税プランは今年通用しない、なんてことはよくある話です。
そこで、お金に関する情勢の変化、特に税制改正について、本書の内容に大きな変化があった場合は、以下に解説を加えていきます。
目次
*誤字・脱字について
p.19 「所得税の速算表」中の控除額の金額
「975,000」 → 「97,500」
p.63「個別の投資商品の特徴一覧」中の特記事項
「国際」 → 「国債」
*税制改正
・2024年1月
NISA制度と生前贈与加算制度についてに大きな改正が実施されました。
以下、本書に関連のあるページと、その具体的な改正の内容について、当社発行の情報紙へのリンクを挙げておきます。
p.68-69 「NISAとiDeCo,始めるならどっち?」
【NISA改正】
具体的には、ジュニアがNISAが廃止になり、
これまでの「一般NISA」「つみたてNISA」が、
それそれ「成長投資枠」「つみたて投資枠」となり、
大幅に非課税投資限度額が大きく引き上げられました。
制度改正概要
【生前贈与の贈与税の計算】
・生前贈与加算の期間が3年→7年に延長(増税)
・相続時精算課税制度に完全非課税枠が創設(減税)
制度改正概要
本書の目指すのは、短絡的・投機的なお金の増殖ではなく、読者の金融リテラシーをはぐくむことです。以上のような改正が行われても、基本方針はまだまだ有効です!
ぜひ、ご一読をよろしくお願いします!
現場に立たれる先生方のお金に対する考えが深まれば、その影響で、子どもたちもお金の世界に興味をもって、将来のことを考えるようになるかもしれません。その結果、お金に対して偏見のないまま社会人としてスタートできて、お金のことでムダに悩まなくて済むかもしれません。この本が、将来お金のことで苦しむ人を一人でも減らすきっかけになるのならば、これ以上のうれしいことはありません。
わたしは、かなり本気でそう思っています。