これはなんとも言葉がない記事です…。
税務職員の汚職・不正行為は本当に定期的に報道で目にします。これ、単純にこの業界での数が多いのか、報道側で意図的に選んでいるのか。わたしは……後者ではないかと邪推しているのですが。
調査先の民家で財布盗む=容疑で税務署員逮捕-和歌山県警
時事通信社 2019年 1/28
税務調査で訪問した和歌山県みなべ町の男性宅から現金約2,500円入りの財布を盗んだとして、県警御坊署は28日、窃盗の疑いで大阪国税局御坊税務署に勤務していた畑裕貴容疑者(26)=兵庫県川西市=を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
同国税局によると、畑容疑者は昨年9~12月、税務署内で十数件にわたり上司や同僚らから金銭を盗んだといい、逮捕に先立ち、28日付で懲戒免職処分とした。
逮捕容疑は、昨年12月4日午後2~3時、税務調査で訪れた男性宅の居間で、被害者が目を離した隙に財布を盗んだ疑い。
わたしはこれを朝日新聞の記事で読みました。簡潔なmsnと異なり、朝日はもう少し細部の説明を加えています。比較してみてみましょう。
財布盗んだ疑い 元税務署員逮捕 和歌山 税務調査先で
税務調査先で財布を盗んだとして、和歌山県警は28日、御坊税務署(和歌山県警御坊市)元職員、畑裕貴容疑者(26)=兵庫県川西市=を逮捕し、発表した。容疑を認めているという。逮捕に先立ち、大阪国税局は同日、畑容疑者を懲戒免職処分した。
御防暑によると畑容疑者は昨年12月4日、税務調査で訪れた和歌山県みなべ町の農業男性(78)方で現金約2500円などの入った財布を盗んだ疑いがある。
大阪国税局によると、畑容疑者は昨年7月から主に所得税の調査を担当。昨年9~12月に十数件、御坊税務署内で職員数人が現金数万円を盗まれる事件が発覚。その調査で端容疑者の今回の逮捕容疑と署内での窃盗行為を確認したため、処分したという。
アカン。これはダメですよ。
事柄としても弁護できないし、かばってくれるかもしれない身内も敵に回してしまっています。この時期、課税当局としては職員の不正行為は絶対に表に出したくないはずです。でも、かばいきれなかった。それほどダメな内容、ということです(そういえば、去年は佐川元国税庁長官の事件がありました)。残念な事件です。ただ、これほどのことをするということは、よっぽど経済的に困っていたのでしょう。情状酌量の余地があるとすればその点でしょうか。
しかしいつも思うことですが朝日は厳しい。容疑者の住所まで細かく掲載しています(当ブログでは省略)。そしていつも思うことですが、課税当局職員の汚職・不正行為は定期的に報道されますが、これはどういうことなのでしょうか。
単純にこの業界での数が多いのか、報道側で意図的に選んでいるのか。わたしは……後者ではないかと邪推しています。
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