これも少し前に読んだ本ですが、ここにまとめておきます。
2冊続けて読んで、すっかりお腹いっぱい。
まず、虐殺器官。
これは、以前にアニメで観たはず、なんですが、よく憶えてません。
最後のルツィアとジョン・ポールのシーンだけは何となく観た気がするのですが、物語のあらすじも忘れていて、新鮮に楽しめました。
文体と描写に溺れた、という感じでしたが。
で、とにかくその文体と描写、情報量に圧倒されたので、もう少しこの作家に付き合ってみようと思って、『記録Ⅰ』も読みました。
ほぼわたしと同年代ということもあり、書かれた当時の時代状況や、その頃の自分と比べてしまいます。とにかく饒舌なその文体もさることながら、情報量とそれへの執念に感心しました。
わたしに足りなかった(足りない)のはこの執念と、その執念が向かう関心の絞り込みである、ということを実感。いい経験になりました。
で、調子に乗って『ハーモニー』と『屍者の帝国』も買ったのですが、2冊読んで、さすがにお腹いっぱいになったので、ひとまず「積読」状態にしておきます。