漂えど、沈まず。

文化系税理士 佐藤 龍 のブログです

18年度ふるさと納税受入額第1位は静岡県小山町、国税徴収官が覚醒剤使用容疑。

1月11日の朝日新聞は興味深い記事が多かったです。

とりあえず、税理士関係から2つほど。

 

静岡県小山町ふるさと納税249億円 理由はギフト券

 静岡県小山町の2018年度の「ふるさと納税」の寄付金の受け入れ額が昨年末の時点で約249億円に達し、前年度の約9倍になったことが、同町への取材でわかった。昨秋から用意した、返礼率4割のアマゾンギフト券が返礼品の大半を占めるという。17年度の寄付額1位は大阪府泉佐野市の約135億円だった。

 小山町は人口減対策などを進めるため、寄付額アップを目指して返礼品の内容を検討してきた。その結果、アマゾンのギフト券を昨年9~10月の週末にふるさと納税サイトに出し、11月23日からは毎日出していた。これが人気を集め、17年度に約27億4千万円だった寄付金額が約248億8千万円に達した。

 町は昨年12月27日、「返礼品や返礼割合を再検討するため」として寄付金受け入れを当面中断すると発表。同日から31日までの5日間だけで、「駆け込み」とみられる約66億7千万円の寄付が集まったという。町の担当者は「例年も年末は多いが、想像を超えた」と話す。

 総務省ふるさと納税について「返礼品を寄付額の3割以下」にするよう求めており、違反した自治体は6月から制度の対象外になる。

(六分一真史)

富士山頂のあるまち・金太郎生誕の地、静岡県小山町

f:id:Auggie:20190114072010j:plain

 

ちなみにこの記事、紙の記事では見出しが「ふるさと納税249億円 前年度1位の泉佐野超え」で、小見出しが「静岡・小山町 昨年末時点」「返礼4割のアマゾンギフト券が大半」。ネット記事は、これらをうまくまとめていることがわかります。

ふるさと納税総務省地方自治体の折衝など、2019年も議論が続くでしょう。

 

 

次は残念な内容。

税務署職員が覚醒剤を官舎で利用した、というニュースです。

 

 

官舎で覚醒剤使った疑い 国税徴収官「職場でストレス」

 官舎で覚醒剤を使ったとして、兵庫県警は10日、大阪国税局堺税務署(堺市堺区)の国税徴収官、菊永 隆 容疑者(31)=兵庫県=を覚醒剤取締法違反容疑で昨年12月29日に緊急逮捕したと発表した。「職場の人間関係にストレスがあった。10回くらい使った」と容疑を認めているという。神戸地検が9日、同罪で起訴した。

 県警によると、菊永容疑者は昨年12月29日、官舎内の自室で覚醒剤を使った疑いがある。同日、「急に不安になった」と話し、神戸市中央区の交番に自首。尿から覚醒剤成分が検出された。昨年11月ごろから、インターネットを通じて密売人から覚醒剤を購入していた、と説明しているという。

税務関係者は、普段は地味な仕事として注目されず、むしろ煙たがられる存在です。それが唯一注目されるのが汚職をした時。今回がまさにその好例です。実名に加え、住所まで公表されています(当ブログでは省略)。覚醒剤使用(の容疑)に関しては同情の余地はありませんが、「職場の人間関係にストレスがあった」というくだりは痛々しい。結局のところ、仕事上の悩み事の大半が人間関係と聞きます。詳細はわかりませんが、よっぽどのことがあったのでしょう。

 

他にも、この日の記事には、わたしが楽しみにしている佐伯啓思先生の「異論のススメ」と、石原敬子氏の「知りたい投信 なるほどリッパー」もあって、興味深かったです。