備忘録。
最近、岡田斗司夫さんにハマっています。
岡田さんは、悩みのるつぼの回答にあたり、次の思考ツールを使っていたとか。
1 分析
2 仕分け
3 潜行
4 アナロジー
5 メーター
6 ピラミッド
7 四分類
8 三価値
9 思考フレームの拡大
10 共感と立場
11 フォーカス
これ、よくわかります。
岡田さんは、この思考ツールを「これらは本で読んだとか習ったものではなく、『考えているうちに自分で見つけた思考パターン』みたいなものです」と述べていて、わたしも同じような感じでものを考えています。
ただ、7の「四分類」は、わたしは「マトリックス」と呼んでいますね。世間的にもそちらのほうが一般的ではないでしょうか。
おもしろかったのは8の「三価値」。
岡田さんは、マイケル・サンデルの正義の考え方を参考にして、あるテーマを考える際に3つの価値観から考えることがあるとか。
つまり、
1 「最大多数の最大幸福」 功利主義的な考え方。
2 「自由と権利」 個人の自由や権利を最大限に重視する考え方。
3 「美徳の追求」 社会の構成員(大人)が自分の損得を超えた良識で「理想社会や理想の市民はこうあるべき」を目指すべき、という考え方。
という3つの立場です。
なんといっても、この3つ目の価値観を導入するところがおもしろい。
紀元前のギリシアでは、市民は生涯の目的を「人間性の完成」と定義していました。
ギリシア市民に限らず、古代中国にもあった発送法や人間観ですが、なぜか僕たち現代日本人の発想にまったくない視点です。
人生の目的とは何か。自由や成功よりも、節制や人格を重んじる。人間として完成する。
20世紀後半から21世紀の日本に生きてる僕たちには、あまりに馴染まない考え方です。
昔の日本人、サムライたちならひょっとして持っていたかもしれない。でも明治~大正~昭和~平成という時代の変化で失ってしまった。
議論にこの3つ目の観点を導入することにより、それぞれの共同体ごと、時代ごとの違いが生じるのは当然のこととなります。なので、簡単に答えが出ない問題は、その都度その共同体のメンバーで議論すればよい。
少しスッキリしました。
以下、備忘メモ。
愛とは「根拠のない信頼」のこと。
恋とは「理由のない信仰」のこと。
問題解決力 = 論理力 + 解答力 + 実行力
問題解決力 = ①論理力 × ②人望 × ③金 × ④コネ × ⑤運