朝日新聞「折々のことば」(8/15)から。
うん、たしかに「簡潔でクールな表現」です。
everybody to count for one,
nobody for more than one 「ベンサムの金言」
「だれでも一人として数え、だれも一人以上に数えてはならない」。英国の思想家、ジョン・S・ミルが、先達のJ・ベンサムの言葉をアレンジし、彼の「金言」としたもの。一人一人は社会の単位にすぎないのでなく、どの「一」も同じ重さを持つということ。公平と平等の大切さを説くこの言葉、クールで簡潔な表現だけによけい強く心に響く。ミルの『功利主義論』(伊原吉之助訳)から。 (鷲田清一)
あ、ちなみに「金言」って、
「金のように価値のある言葉」という意味ですよ。
普通、maxim の訳語が「金言」と訳されたりします。