ひそかに楽しみにしている朝日のこの連載。今回も勉強になりました。
(知りたい投信 なるほどリッパー)2018年の投信運用状況 揺れる相場に分散投資のヒント
(朝日新聞 2019年1月28日)
2018年の投信市場は、「投資は長期で」を地でいくような年でした。上半期は一部を除き全体的に好調でしたが、下半期は総崩れでした。上場投資信託(ETF)以外で純資産残高が10億円以上の株式オープン投信について、18年の年間騰落率を投資対象別に集計しました。主要分類のうち運用成績がプラスだったのは、国内の不動産投信(REIT(リート))に投資する投資信託と、円建ての債券投信だけです=表上。
興味深いのは、18年の主要分類の平均騰落率が、17年のほぼ裏返しという点。17年の上昇率が高い投資対象ほど、18年の下落率が大きい傾向でした。多くの相場が活況だった17年の揺り戻しがきたようです。
このことから、「投資は長期で」は合点がいきます。値動きのある投資対象は、一本調子で値上がりするものではありません。また、いつまでも下落し続けるものでもありません。株価など投資対象の価値は、景気や投資家の心理状態に応じて上下します。値動きには周期があることを前提に、時期の余裕をもって運用をしたいものです。
個別の運用成績は、トップ5がすべて国内REIT投信=表下。6位以下も国内REIT投信が続きます。
これらの運用結果は、みなさんが投資をする際のヒントになるでしょう。値動きの異なる投資対象を組み合わせると、リスクが分散されます。たとえば株式投信には、国内REIT投信や円建ての債券投信を組み合わせる方法が考えられます。
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担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子
トムソン・ロイターのファイナンシャル・リスク部門の名称はRefinitiv(リフィニティブ)に変わりました
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17-18年の投資信託は、「投資は長期で」「ポートフォリオはリスクを分散して」といった格言通りの動きだった、と言えるようです。わたしのような素人の投資家は、欲にかられて新商品や流行に手を出してもいいことはありません。じっと我慢して、通帳残高を確認するかのように運用成績を眺めること。それがベストです。
さて、いつも勉強になるこのコラム、今回ふと興味が湧いたので、担当の石原敬子さんをネットで探してみました。…新聞記事のイラスト、そっくりじゃないですか!
画像はNPO法人 らしさ のプロフィールページから。
短い記事ですが、「トムソン・ロイター」や、「DZHフィナンシャルリサーチ」などなど、まだまだわたしの知らない、未知の世界の広がりを感じます。
石原先生、これからも連載記事を楽しみにしています!
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